2024年11月17日投開票の兵庫県知事選挙が大変注目されています。
失職した前知事・斉藤元彦さんと前・尼崎市長の稲村和美さんの一騎打ちと言われ、報道が過熱。
当初、優勢と言われていた稲村和美さんを、県民の支持を伸ばす斎藤元彦さんが猛追しているという状況です。
そこで今回は、斎藤元彦さんの人気の理由を調査。
また、その理由は「旧政権からの離脱を県民が望んでいる!?」という件についても調べました。
ぜひ、最後までお付き合いください。
斎藤元彦の人気がスゴイ!
斎藤元彦さんは、2021年8月から兵庫県知事に就任。
パワハラやおねだり事件など、疑惑のなか2024年9月30日に失職。
出直し知事選挙で再選を目指しています。
兵庫県議会で全員一致で解任を可決され、無様な出直し選挙になるのではと言われていました。
ところが、市民からの支持はすさまじく、街頭演説では大衆で埋め尽くされるほどの人気ぶりとなっています。
斎藤元彦の人気の理由は県民の旧県政の不満!?
斎藤元彦さんの人気の理由は旧県政からの離脱を望む県民が多いからと言われています。
道半ばであるものの、3年間で行ってきた改革を見てみましょう。
隠れ負債の返済
地域整備事業と分収造林事業による、合計約1500億円規模の「井戸時代の隠れ負債」の返済だ。
斎藤元彦さんが知事として最初に着手した改革の一つが負債の返済です。
この負債は、地域整備として、県が先回りして購入した土地がバブル崩壊の地価の下落により負債になっていたものです。
これは、前知事「井戸敏三」さんが20年にもわたる長期政権の下でタブーとされ、県議も触れることができない「公然の秘密」としてされていたものです。
このことを知った県職員のOBは「あいつ何やねん!余計なことしやがって!」と現役職員に不満をぶちまける人もいたほどに、手が付けにくいものだったようです。
天下りなどの古い慣例の廃止
天下りにもメスをいれていた斎藤元彦さん。
県の外郭団体役員の定年は65歳であるにもかかわらず、70歳まで働くのが当たり前になっていました。
この外郭団体は県庁幹部の天下りポストで、定年を厳格に適用することで天下り廃止の第一歩にしていたようです。
これにより、老後の年収300万円以上が消える計算になります。
県庁舎建て替えの見直し
兵庫県新庁舎・案
県の庁舎建て替えにストップをかけた斎藤元彦さん。
井戸県政下で建て替え計画を発表していた兵庫県庁。
2019年当初の試算では、700億円程度だったのが2023年には物価高もあり1,050億円に膨らんでいました。
この計画を凍結し、コストカットを含めて再検討する方針でした。
このような改革を推し進めたことで県民から、新たな兵庫県を作ってくれると期待されています。
斎藤元彦が掲げる「脱・井戸県政」
斎藤元彦さんの前の知事・井戸敏三さんは「5期20年」の長きにわたり兵庫県知事の座に就いていました。
それ以前も兵庫県知事には、副知事が知事を承継するということが「4代59年」にわたり行われ、そこに待ったをかけたのが斎藤元彦さんでした。
元副知事・金沢和夫さんを25万票あまりの大差をつけて完勝!
また、2020年のコロナ禍で経済がストップし、兵庫県の財政が傾くなか、公用車の買い替えに2,000万円以上する車を購入すると発表したことも県民の不満を募る原因となりました。
最後に|斎藤元彦の人気の理由は旧県政の権力の不満!?
今回は、斎藤元彦さんの人気の理由を調査しました。
斎藤さんにとって、改革をここで終わせてたまるか!という想いで臨んだ選挙戦。
同じく立候補中の立花孝志さんは、斎藤元彦さんの潔白を証明するために立ち上がるなど、前代未聞の選挙戦になっています。
またネットやSNSでは、かなりヒートアップした人による誹謗中傷やデマも多く見受けられます。
このようなことに惑わされずに、物事を冷静かつ客観的に見極めることが大切でしょう。